2017年9月21日(木)、明治時代の産業遺産「日本最古級の鉄道貨車」が、茨城県龍ケ崎市の関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎車庫からいなべ市「貨物鉄道博物館」に搬入されました。

搬入された貨車は1900(明治 33)年、関西鉄道四日市工場にて製造された「旧・関西鉄道458号貨車」、のちの「鉄道省テワ1009号鉄製有蓋貨車」で、車輪やブレーキ装置が失われており、竜ケ崎線の車庫では「有蓋貨車」の上まわりだけを倉庫として使われていたそうです。
 日本で現存する鉄道貨車の中では最も古いものである可能性が指摘されています。
 「貨物鉄道博物館」では、1906年に製造された「ワ1形5490」が最古の貨車でしたが、今回の搬入された貨車が最古のものとなりました。
 
 また、外国製の鋼材であることを示す刻印が車体に刻まれているのが今回の搬入により確認されています。
 今後は専門家とボランティアの手により、詳細な調査と保存修復作業が進められる予定です。
 10月1日(日)、「貨物鉄道博物館」開館日に公開予定です。

お問い合わせ先
三岐鉄道内貨物鉄道博物館事務局
059-364-2141
写真 南野哲志さん